アレルビとアレグラの違いは?
花粉症の方がよく服用している『アレグラFX』によく似た市販薬で『アレルビ』があります。
今日は『アレルビ』の効き目や値段が安いこと、『アレグラFX』との違いなどについて書いていきたいと思います。
『アレルビ』とは?
『アレルビ』は、皇漢堂製薬から発売されているアレルギー性鼻炎薬になります。14錠・28錠・56錠の3種類の商品が販売されていますね。
『アレルビ』は一般用医薬品の『第2類医薬品』に分類されているため、薬剤師・登録販売者がいるドラッグストアなどで購入することができます。
15歳未満の小児は服用することができませんが、15歳以上の方は、1日2回、1回1錠服用することが出来ます。
1回1錠というのは飲む量が少なくて楽なので嬉しいですよね。薬によっては1回3錠なんてのもあったりするので、それに比べると飲みやすい薬かと思います。
薬自体の形状も小さく、丸くて平ためなので、とても飲みやすい薬になっています。
『アレルビ』の有効成分!
『アレルビ』の有効成分は『フェキソフェナジン塩酸塩』という抗アレルギー薬になっていますが、『フェキソフェナジン塩酸塩』は抗アレルギー薬の中でも『抗ヒスタミン薬』という種類に分類されています。
『フェキソフェナジン塩酸塩』の作用の仕方は以下の様になっています。
アレルギーの原因となる花粉やダニ、ハウスダストなどをアレルゲンと言います。アレルゲンが体内に取り込まれると、アレルゲンは抗体と結合します。
免疫細胞の1つのマスト細胞がアレルゲンと結合した抗体を捕まえると『ヒスタミン』などのアレルギー誘発物質を発生させます。
ヒスタミンは『H1受容体』と結合することで、鼻水やくしゃみ、蕁麻疹などのアレルギー症状を引き起こします。
『フェキソフェナジン塩酸塩』が『H1受容体』に結合することで、ヒスタミンが『H1受容体』と結合することを防ぎ、アレルギー反応を引き起こさないようにします。
『アレルビ』の効能・効果は?
『アレルビ』の効能・効果は、花粉やハウスダスト、ダニなどによる、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど鼻のアレルギー症状を緩和してくれます。
『アレルビ』の有効成分である『フェキソフェナジン塩酸塩』は、一般的な医療用薬では鼻以外のアレルギー症状に対しても使用できます。
ただ『アレルビ』では基本的に鼻のアレルギー症状に対してのみの効能・効果となっていますね。
馬山も花粉症の時期によく飲んでいます。
『アレルビ』の副作用は?
『アレルビ』は一般用医薬品の『第2類医薬品』に分類されている薬なので、薬剤師・登録販売者がいるドラッグストアなどで購入することができますし、基本的には大きな副作用が起こる可能性は少ないと思われます。
ただ薬である以上、副作用が起こることも稀にあります。
主な副作用は以下のような症状等になります。
- のど・まぶた・口唇等のはれ。
- 発疹・かゆみ・蕁麻疹。
- 吐き気・腹痛・消化不良。
- 頭痛・倦怠感。
副作用について気になる方は、薬の添付文書を読んだり、購入時に薬剤師などに相談してみると良さそうですね。
『アレルビ』を飲むと眠くなる?
『アレルビ』は『抗ヒスタミン薬』という種類に分類されていますが、『抗ヒスタミン薬』は眠くなる成分が入っていることがあります。
ただ『アレルビ』の有効成分である『フェキソフェナジン塩酸塩』は眠くなりにくい成分とされていますので、眠くなることはほとんどありません。
なので、車の運転や仕事中でも眠気がでてしまうと困る方でも安心して服用することができます。
ただ稀に眠気が出たという方もいるらしいので、念のために初めて服用する際には注意が必要です。
『アレルビ』と『アレグラFX』の違いは?
アレルギー性鼻炎薬として、1番メジャーな市販薬として『アレグラFX』があります。
『アレグラFX』は、アレルギー性鼻炎薬の中で1番売り上げが多いと言われていますね。
『アレルビ』も『アレグラFX』もどちらも有効成分は『フェキソフェナジン塩酸塩』で同じ成分になります。『フェキソフェナジン塩酸塩』の含有量も60㎎となっていて、どちらも同じ量の有効成分が入っています。
『アレルビ』と『アレグラFX』の添付文書に書かれている効能・効果、用法・用量・使用上の注意についてもほぼ同様になっています。
つまり薬としての効き目・効果は『アレルビ』と『アレグラFX』はほぼ同じと言って良いですね。
『アレルビ』は『アレグラFX』より価格が安い!
『アレルビ』と『アレグラFX』で唯一の大きな違いは価格です。
Amazonでの価格にはなりますが、『アレルビ』は56錠入りで約950円。
『アレグラFX』では56錠入りで約2300円。
2倍以上値段が違いますね。
上にも書きましたが、『アレルビ』と『アレグラFX』は有効成分の種類・含有量は全く同じなので、値段で考えると『アレルビ』はかなりお買い得な市販薬だと言えそうです。
『アレルビ』が『アレグラFX』より安い理由は?
『アレルビ』が『アレグラFX』よりも安い理由は何なのかというところが気になると思います。
理由は2つ考えられます。
1つ目は『アレグラFX』は宣伝や広告を大きくしているという点です。
『アレグラFX』は、テレビCMなどでもよく見かける程宣伝や広告をしています。そのため宣伝広告費が多くかかっているのは予想できますよね。
その多額の宣伝広告費が『アレグラFX』の価格に上乗せされているために、『アレグラFX』は価格が高く設定されているのだと思います。
2つ目は『アレルビ』がいわゆる『ジェネリック医薬品』だと言う点ですね。
『ジェネリック医薬品』というのは、『後発医薬品』のことを指します。
先に開発・販売されてきた『先発医薬品(新薬)』に対して、先発医薬品の特許が切れたあとに製造された医薬品になります。
『ジェネリック医薬品』は有効成分の開発・研究や臨床試験など新しい薬を作る費用がかかっていないため、販売価格を『先発医薬品(新薬)』よりも安く抑えることができます。
これら2点が理由となって、『アレルビ』は『アレグラFX』よりもかなりお安く販売されているのだと思います。
『アレルビ』は安くて効き目もしっかりあるのでおすすめ!
今日は『アレルビ』の効き目や値段が安いこと、『アレグラFX』との違いなどについて書いてみました。
『アレルビ』は、あまり宣伝や広告されていないため、知名度は低く、効き目も『アレグラFX』に比べてあまり良くないのではないかと思う方も多いかもしれませんが、そんなことはありませんし、安く販売されている理由も明確になっているので、心配せずに使って良いと思いますね。
むしろ価格は半額以下なのに、有効成分の種類・含有量は全く同じということを考えると、かなりお買い得でコスパの良い市販薬だと感じます。
もし花粉症やアレルギー性鼻炎で、薬をよく飲んでいる方や『アレグラFX』を使っている方は、お値段がお安い『アレルビ』を検討してみるのもありだと思いますね。
是非皆さんもアレルギー性鼻炎薬『アレルビ』に注目してみてくださいね。
この記事は2022年2月11日に書かれた記事です。
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