『WH-1000XM4』と『WH-1000XM3』!
ソニーがノイズキャンセリング機能付きBluetoothヘッドフォンの最新モデル『WH-1000XM4』を発表しました。
今日は前モデル『WH-1000XM3』と新モデル『WH-1000XM4』の違いや新機能、そして買い替えするべきなのかについても話していきたいと思います。
『WH-1000XM4』が発表!
ソニーが2020年8月7日に新型のノイズキャンセリング機能付きBluetoothヘッドフォン『WH-1000XM4』を発表しました。
発売日は2020年9月4日。
価格は44000円(税込)。
前モデル『WH-1000XM3』はノイズキャンセリング機能の評価が高く、かなり人気のモデルだっただけに新型の『WH-1000XM4』になってどれくらい進化したのか注目を集めています。
『WH-1000XM4』と『WH-1000XM3』の違い!
ここでは『WH-1000XM3』と『WH-1000XM4』の違いを紹介していきます。
ヘッドホン性能の違い!
スペック表で見る限り、『感度』という項目で0.5dB/mWの違いがあります。
重さも『WH-1000XM3』が255g、『WH-1000XM4』が254gと1gだけ軽くなっています。
Bluetooth性能の違い!
ただこれはスペックダウンしていることではなく、あくまで最大数値です。
aptXやaptXHDをなくすことで、ソニーのコーデックであるLDACを推していきたいのかもしれませんね。
多くにスマホにLDACが対応しているため、そこまでマイナスに捉える必要もないかもしれませんが、前モデルで対応していたaptXやaptXHDを使えなくなるというのはちょっと残念ですね。
ご自身が使うスマホ等がどのコーデックに対応しているか確認しないとSBCしか対応していないという残念なことになってしまうかもしれませんね。
この機能は2台の機器と同時に接続し、それぞれで通話も音楽も受信できる新しいマルチポイント接続となっています。
例えばスマホで音楽を聴いた後に停止し、PCで音楽再生を始めるだけで再生機器を切り替えられます。スマートフォンが電話を着信した際には自動でスマートフォンの通話に切り替わり、そのままハンズフリー通話をすることも可能です。
2台の機器を同時に接続しておくことができるのは、切り替えをする必要がないので使い勝手としては格段に良くなりますね。実用性という意味では人によってはかなり大きな変更点になるかもしれませんね。
ノイキャン性能の違い!
『WH-1000XM3』もかなり高いノイズキャンセリング性能で評価が高かったモデルでしたが、『WH-1000XM4』になって更なるノイズキャンセリング性能向上に成功しているようです。
『WH-1000XM4』は『高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1』と高性能BluetoothオーディオSoC (System on Chip) が連携していることで、2つのデバイスが連携し、音楽信号や騒音信号、さらにドライバーユニットと耳の間の音響特性を毎秒700回以上センシングしています。これによってさまざまな音響環境に対してリアルタイムにノイズキャンセリング処理を適応させることで、これまで以上に優れたノイズキャンセリング性能を実現できるとしています。
具体的には中高域の騒音に対してノイズキャンセリング性能が向上したとされており、人の声や自宅での生活音がより軽減されるとしています。
元々『WH-1000XM3』もノイズキャンセリング性能は高かっただけにどれだけ更に向上したと感じるかどうかは個人差が出るかもしれませんね。
とは言え間違いなく、『WH-1000XM4』のノイズキャンセリング性能は向上しているはずなので、少しでも高いノイズキャンセリング性能を求めている人は『WH-1000XM4』がおすすめですね。
ソフトウェアの違い!
今回ソフトウェアで大きく進化したポイントが、ソニー独自の高音質化機能『DSEE HX』です。
『DSEE HX』はCD音源や圧縮音源をハイレゾ相当の高解像度音源にアップスケーリングする技術ですが、『DSEE Extreme』はAI技術を組み込むことでさらなる臨場感を実現したとされています。
CD音源や圧縮音源は『DSEE Extreme』でハイレゾ相当の音源に、LDAC対応でワイヤレスでもハイレゾ音質に、付属のケーブルを使って有線接続でのハイレゾ音質に、とどの様な状況でもハイレゾ相当の音質が楽しめるというモデルになっています。
『WH-1000XM4』の新機能!
これによりノイズキャンセリング作動時にもヘッドホンを外さなくても、自分が声を出すだけで音楽が自動で停止して会話ができるようになります。自分の声以外には反応しないので、他人が近くで話したり大きな声が近くでしても『スピーク・トゥ・チャット』が反応することはありません。
ただ先行レビューを見る限り、自分の声には反応してしまうので独り言や歌を口ずさんだりすると『スピーク・トゥ・チャット』が作動して音楽が停止してしまうらしいので、この機能については人にとって不要な機能になってしまうかもしれませんね。
もちろん設定で『スピーク・トゥ・チャット』はオフにできるので使わない方はオフにしておけば問題ないと思います。
『WH-1000XM4』では新たに近接センサーと加速度センサーを内蔵、それによってヘッドホン装着の有無を検出できます。
音楽を再生して一時的に外すと、自動で音楽が一時停止します。この時タッチセンサーも一時無効になり、誤作動を防ぐことができます。そして再度装着すると自動で音楽が再生します。また、ヘッドホンを外したまま約15分経過すると自動で電源がOFFになり、バッテリーの消費を防ぐことができます。
これはかなり便利ですよね。他のヘッドホンやイヤホンだと既にこのような機能が搭載されているモデルはあるので、『装着検出機能』の搭載は使い勝手を考えると嬉しいですね。
デザインや見た目の違い!
基本的なデザインは『WH-1000XM3』と同じですね。パッと見た感じは見分けることが難しいと思います。
ただNFCのマークが目立たないようになっていたり、『WH-1000XM3』でヒビが入りやすいとされていたサイドの部分が強化されていたりとしっかり改善しているポイントはありますね。
1つはヘッドのアームがよりゆるやかになってヘッドバンドの頂点が高くなっています。ここが緩やかになっているおかげで頭によりフィットしますし、耳にかかる圧も軽減されていて耳が痛くなったりしにくくなっています。
もう1つは耳のクッション部分がより大きくなっています。これによってイヤーパット部の耳に触れる部分が10%広くなったとしています。このことで耳への負担も少なくなりますし、何よりノイズキャンセリング機能の性能が向上すると思われますね。
価格の違い!
最後に価格についてです。
2020年8月時点では前モデル『WH-1000XM3』もソニーストアで販売が継続されています。ネットや家電量販店などでも在庫があるうちは『WH-1000XM3』も販売される可能性はあります。
Amazonでの価格は以下のようになっています。
約1万円の差がありますね。これだけでもまあまあの価格差なので機能や性能面で満足できるのであれば、『WH-1000XM3』の方がコスパが高いと言えそうです。
更にモデルが変わることで、ヤフオクやメルカリ等のオークションサイトやフリマサイトでの『WH-1000XM3』の中古品・未使用品の流通量も増えそうな気がします。
『WH-1000XM3』の機能や性能で十分という方はこういったところを狙ってみるのもありかもしれませんね。
『WH-1000XM3』から『WH-1000XM4』への買い替えは?
『WH-1000XM3』から『WH-1000XM4』へは正当に進化している印象がありますね。
ただしっかりと進化はしていますが、基本的な機能やノイズキャンセリング性能は劇的に良くなっているという印象はありません。
そもそも『WH-1000XM3』は、『WH-1000XM4』の発表までノイズキャンセリング性能ありのワイヤレスヘッドホンではトップの人気を誇ったモデルです。完成度も高く、十分すぎる基本性能を持っています。馬山的にはコスパを求めるなら『WH-1000XM3』でもいいんじゃないかと思いますね。
『WH-1000XM4』に注目!
今日は前モデル『WH-1000XM3』と新モデル『WH-1000XM4』の違いや新機能、そして買い替えするべきなのかについても話してみました。
前モデル『WH-1000XM3』の完成度も相当なものでしたが、新モデル『WH-1000XM4』はさらに進化していたり、使い勝手も更に向上していて、痒い所に手が届いているモデルだなと感じます。
お値段はなかなか高いので気軽に買えるモデルとは言えませんが、値段に見合うだけの高機能は兼ね備えていると感じます。
皆さんも新モデル『WH-1000XM4』に注目してみてくださいね。
この記事は2020年8月16日時点の情報となっています。
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