次期リーディングサイアーは?
社台スタリオンステーションが繫養している種牡馬の2020年度シーズン種付頭数を発表しました。
今日はこの社台スタリオンステーションの2020年度シーズン種付頭数から次期リーディングサイアーはどの馬なのかを考えてみたいと思います。
社台スタリオンステーションの種牡馬!
社台スタリオンステーションは、日本競馬に多くの影響を与えてきた『社台グループ』に属していて、繋養種牡馬数・種付け数がともに日本トップクラスに多い牧場です。
過去には多くの名種牡馬を繫養してきた日本最高クラスの牧場です。
以下の多くのリーディングサイアーも社台スタリオンステーションで繫養されていました。
- ノーザンテースト。
- リアルシャダイ。
- トニービン。
- サンデーサイレンス。
- アグネスタキオン。
- マンハッタンカフェ。
- キングカメハメハ。
- ディープインパクト。
これだけ長い間リーディングサイアーを出し続けるというのは、本当に凄まじい結果を残していると思います。
社台スタリオンステーションの2020年度シーズン種付頭数!
社台スタリオンステーションが繫養している種牡馬の2020年度シーズン種付頭数を発表しました。
種付け頭数は以下のようになっています。
- キズナ (600万円)242頭
- エピファネイア (500万円)240頭
- レイデオロ (600万円)196頭
- ドレフォン (300万円)186頭
- ロードカナロア (2000万円)179頭
- ドゥラメンテ (700万円)178頭
- ブリックスアンドモルタル (600万円)178頭
- リアルスティール (250万円)176頭
- オルフェーヴル (300万円)165頭
- モーリス (400万円)163頭
- ニューイヤーズデイ (300万円)158頭
- サトノダイヤモンド (300万円)145頭
- マインドユアビスケッツ (200万円)141頭
- サトノクラウン (150万円)141頭
- ルーラーシップ (600万円)132頭
- リアルインパクト (200万円)129頭
- スワーヴリチャード (200万円)123頭
- イスラボニータ (150万円)122頭
- ハービンジャー (600万円)119頭
- レッドファルクス (80万円)119頭
- ダイワメジャー (600万円)112頭
- ミッキーアイル (150万円)104頭
- キンシャサノキセキ (250万円)100頭
- サトノアラジン (100万円)95頭
- キタサンブラック (400万円)92頭
- ジャスタウェイ (400万円)86頭
- ロゴタイプ (80万円)80頭
- ハーツクライ (1000万円)71頭
- ノヴェリスト (150万円)33頭
- リーチザクラウン (50万円)32頭
パッと見るだけでめちゃくちゃ豪華な種牡馬がズラッと並んでますね。
ディープインパクトやキングカメハメハが亡くなったあとのリーディングサイアー・名種牡馬はこの中にいるのは間違いないと思いますね。
次期リーディングサイアーはどの馬?
次期リーディングサイアー候補の中から気になる馬をピックアップしてみたいと思います。
キズナ!
2020年の種付頭数を見る限りでは、2019年に産駒がデビューして既に多くの重賞勝ち馬を輩出しているキズナに人気が集まっている印象がありますね。
2020年の9月時点で種牡馬の収得賞金ランキングで8位と産駒がまだ少ない中でもかなり検討しています。
古馬になっての成長力やG1で勝てる大物がどれだけ出るかにもよりますが、次期リーディングサイアーに最も近い馬なのかもしれません。
それと同時にディープインパクトの後継種牡馬としても頭1つリードした印象もあります。
やはり日本において、ディープインパクトの後継種牡馬というのは大きな立場になると思うのでそういった意味でもキズナには注目ですね。
ただ父ディープインパクトと違ってキレる末脚で勝負するというよりは粘り強い先行力や持続力を持ち味としている印象なので、産駒の印象はディープインパクトとは違ったものになります。
ディープインパクト同様アメリカのミスプロ系やクロフネ等のデピュティミニスター系の牝馬との相性が良さそうです。
エピファネイア!
初年度から超大物と言える牝馬2冠デアリングタクトを輩出したことで人気になっていると思われます。
リオンディーズやサートゥルナーリア等を産んだ優秀な繁殖牝馬シーザリオの子供なので牝系も優秀ですし、父がシンボリクリスエスということで、サンデー系牝馬やキンカメ系の牝馬とも配合しやすいのも人気の秘密かもしれません。
今のところ距離は芝のマイル~クラシックディスタンスで活躍しそうな雰囲気ですが、父シンボリクリスエスの血が出るともしかするとダートでも大物が出るかもしれませんね。
ドゥラメンテ・モーリス!
2020年に産駒がデビューしたのでまだまだ産駒が走ったのは少ないので判断が難しいですね。
ドゥラメンテは自身の血統にトニービン・サンデーサイレンス・キングカメハメハと日本の主流血統がズラリと並んでいます。日本競馬の結晶とも言えるので、日本競馬にマッチしないわけはないとも考えられます。
一方で日本競馬の結晶と言えば聞こえはいいですが、今後産駒が活躍しないともしかすると血統的に種付けする牝馬に困るという可能性も出てくるかもしれません。
モーリスは大型な産駒が多いとの情報もありますし、本当の進化を発揮するのは古馬になってからかもしれませんね。
グラスワンダー・スクリーンヒーローという血統のロベルト系なので、コンスタントに活躍するというよりはまれに超大物を出すタイプの種牡馬になる可能性も秘めているのかもしれません。
産駒がまだデビューしていない種牡馬!
産駒が2021年以降にデビューする種牡馬の中で人気なのがレイデオロですね。
サンデーサイレンスの血を持たないので、母父ディープインパクトをはじめとした多くのサンデー系牝馬に種付けしやすいのが理由になりそうですね。
中距離~クラシック向きのロードカナロアといったイメージなのかもしれません。
ディープインパクトの後継者としては、リアルスティールやサトノダイヤモンドが期待されますね。
リアルスティールはいかにもディープインパクトといったイメージで、切れのある末脚でマイルから中距離に強そうなので期待できそうです。
サトノダイヤモンドは中距離から長距離までちょっと長めの距離でも期待できそうです。
輸入種牡馬!
ここまでは国内で競走馬として活躍した馬ばかりでしたが、外国から輸入された種牡馬にも期待されますね。
近年は内国産馬が種牡馬としても活躍していますが、ハービンジャーが種牡馬ランキングでも上位にランクインしていますし、侮れない存在ですね。
ドレフォン・ブリックスアンドモルタル・ニューイヤーズデイ・マインドユアビスケッツという4頭がいますね。
ドレフォン・ニューイヤーズデイ・マインドユアビスケッツの3頭は現役時代ダートで活躍していたことからも、明らかにディープ系牝馬との相性を考えてのことだと思われます。ただダート馬を輩出する可能性も高いので日本の競馬にマッチするかは走ってみないとわかりませんね。
馬山的に1番期待しているのはブリックスアンドモルタル。13戦11勝3着2回でブリーダーズカップターフやペガサスワールドカップターフ、アーリントンミリオンといった大レースを勝利しているスターホースです。芝で活躍していたことやマイル~クラシックディスタンスで走っていたこと、そしてディープインパクトと相性が良いストームキャットの血を持っていることからもしかすると大ブレイクするかもしれません。
馬山的に気になる種牡馬!
馬山的に気になる種牡馬は以下の3頭です。
- キタサンブラック。
馬山が大好きな馬でG1・7勝の歴史的名馬です。ただブラックタイド産駒で母父もサクラバクシンオーと王道の血統ではないですね。
そのせいなのか現役時代の戦績から考えると種付け頭数は集まっていない印象です。
キタサンブラック自身は中距離~長距離で活躍しましたが、母父サクラバクシンオーの影響が出ると短距離馬を輩出する可能性も十分ありえると思いますし、意外性という意味では期待したいところですね。
- イスラボニータ。
2400の日本ダービーで2着、1400mの阪神カップではレコードと幅広い距離適正と2歳~6歳までコンスタントに息の長い活躍をしました。
仕上がりは早く、成長力もしっかりある印象ですし、コジーン等のスピードがある血統なので期待できそうです。
- レッドファルクス。
現役時代はスプリンターズS連覇など短距離で活躍していました。
また芝でもダートで活躍していたので、産駒も芝だけじゃなくダートで活躍してくれるかもしれませんね。
種付け料が80万とめちゃくちゃ安いですね。
次期リーディングサイアーを予想!
今日はこの社台スタリオンステーションの2020年度シーズン種付頭数から次期リーディングサイアーはどの馬なのかを考えてみました。
現時点ではキズナが数年後にリーディングサイアーになる可能性は高いと思います。
他にもレイデオロも種付け頭数からすると社台グループの期待が高いような気がします。
馬山としては輸入種牡馬の4頭がどのくらい日本競馬にマッチするのかめちゃくちゃ気になります。
いずれにしてもここ数年はリーディングサイアー争いから目が離すことができなそうですね。
この記事は2020年9月14日に書かれた記事です。
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