キングカメハメハの後継種牡馬は?
日本ダービーとNHKマイルカップの変則2冠を制したキングカメハメハが2019年8月に亡くなりました。
7月にはディープインパクトも亡くなっているので非常に残念ですね。
今日はキングカメハメハの後継種牡馬について書いてみたいと思います。
キングカメハメハ産駒の成績!
キングカメハメハは現役時代日本ダービーとNHKマイルカップの変則2冠を制しましたが、その後故障を発症してしまい引退してしまいました。戦績は8戦7勝3着1回とほぼパーフェクトと言って良い実績を残していますね。
競走馬としてもかなり優秀な成績を残しましたが、キングカメハメハは種牡馬になってから更に輝きを増した馬と言えるかもしれませんね。
種牡馬としては2010~2011年には2年連続でリーディングサイアーになり、2012~2018年は7年連続で2位になっています。本格的に産駒が走るようになってからは種牡馬として負けたのはディープインパクトのみと言っても良いかもしれませんね。
種付け料も2018年に1200万円という高額になっていて、キングカメハメハの種牡馬としての価値が高いことがわかりますね。
種牡馬としてのライバルと言われるディープインパクトが芝のマイルから中距離を得意とする産駒が多いのに対して、キングカメハメハ産駒はクラシックはもちろん、スプリントやダートで活躍してることも多いですね。
複数のG1を勝ったキングカメハメハ産駒の牡馬は以下の馬です。
- ホッコータルマエ(チャンピオンズカップ・東京大賞典2回・JBCクラシック・帝王賞2回・川崎記念3回・かしわ記念)。
- ラブリーデイ(宝塚記念・天皇賞(秋))。
- ドゥラメンテ(皐月賞・日本ダービー)。
- ロードカナロア(安田記念・スプリンターズS2回・高松宮記念・香港スプリント2回)。
- ローズキングダム(朝日杯フューチュリティステークス・ジャパンカップ)
ダートG1を勝ちまくったホッコータルマエや世界のスプリント王とも言えるロードカナロア、クラシック2冠馬ドゥラメンテなど色んな距離や条件でチャンピオンと言える馬がいますね。
この距離や条件不問なのが種牡馬・キングカメハメハの凄いところかもしれませんね。
すでに種牡馬として結果を残している産駒も多いですし、まだこれから種牡馬として活躍するであろう産駒もいるので後継種牡馬候補はたくさんいそうですね。
ここからはどのキングカメハメハ産駒が種牡馬として後継種牡馬となっていくのかについて考えてみました。
キングカメハメハの後継種牡馬は?
多くのキングカメハメハ産駒が種牡馬入りしていて、すでに何頭かのキングカメハメハ産駒種牡馬が活躍馬を出していて後継種牡馬争いは良い意味で熾烈になってきていますね。
まずは2019年8月時点で産駒がデビューしているキングカメハメハ産駒の有力種牡馬について触れていきたいと思います。
産駒がデビューしている種牡馬は?
2019年8月時点でキングカメハメハ産駒で種牡馬として活躍している主な馬を以下に挙げていこうと思います。
現役時代はスプリントからマイルまで国内外のG1を6勝していて、日本競馬史上最強の短距離馬との呼び声の高い馬ですね。
初年度産駒は2017年度にデビューしていますが、初年度産駒からはアーモンドアイ(牝馬3冠・ジャパンカップ・ドバイターフ)やステルヴィオ(マイルチャンピオンシップ)というG1勝ち馬を輩出、2年目の産駒からもサートゥルナーリア(皐月賞)が出ていて凄まじい成績を残しています。
その結果、種付け料は1500万円にまで高騰しています。
ディープインパクトとキングカメハメハという2大種牡馬が去った今の状況では次のリーディングサイアーの第一候補はこの馬になるという声も多いですね。当然キングカメハメハ系の後継種牡馬という点でも最有力候補ということになりそうですね。
父・キングカメハメハ同様で母方の特徴を引き出す傾向があると言われているので、母方によっては距離の融通も効きそうですが、ロードカナロア同様で本質的にはマイルあたりが得意な傾向も出てきていますね。
血統的にもサンデーサイレンスの血を持たないのでサンデー系の牝馬でも安心して付けられるのは大きいですね。
現役時代は香港のG1・クイーンエリザベス2世カップを勝ちましたが、どちらかというと後1歩勝ち切れなかったり能力を出し切れていないイメージがありました。
血統的には母がエアグルーヴということで超一流の良血と言って良さそうですね。サンデーサイレンスの血を持たないというところでも非常に魅力のある血統なんじゃないかと思います。種付け料も400万となかなか高額になっていますし、種付け頭数も200頭を超えていますので人気が高まってるのは間違いないですね。
すでに産駒にはキセキ(菊花賞)というクラシックホースもいますし、中距離からクラシックにかけてはルーラーシップがキングカメハメハ系の後継種牡馬と言って良いかもしれません。
2019年8月段階ではこの2頭がキングカメハメハ系の後継種牡馬と言って問題ない活躍をしていますね。
特にロードカナロアは次期リーディングサイアーの最有力候補とも言われていますので間違いなく次の日本競馬界を背負う種牡馬になりそうです。
さらにロードカナロアはマイル、ルーラーシップは中距離からクラシックと距離適正がうまく分かれているのも良さそうですね。
これから産駒がデビューする種牡馬は?
続いて現役を引退はしていますが、初年度産駒のデビューはこれからというキングカメハメハ系種牡馬で注目したい馬を紹介したいと思います。
中央・地方問わずマイル~中距離のダートレースを勝ちまくったダート王ですね。
この馬も既に活躍しているロードカナロアやルーラーシップと同じくサンデー系の血を持っていないので相手となる繁殖牝馬は多そうですね。
ダート系の種牡馬ですが種付け頭数は150頭以上いますし、種付け料も120万と比較的安価なので丈夫な馬が産まれればコスパの高い種牡馬になるかもしれませんね。
種牡馬としてダート系ディープインパクトとも言われたゴールドアリュールがいない今、次のダート系種牡馬を背負う種牡馬になる可能性も秘めているかもしれません。
現役時代は皐月賞・日本ダービーの2冠を制覇して、ドバイシーマや宝塚記念でも2着と競走馬としては一流の成績を残していますね。怪我で引退してしまいましたが、まだ能力の底を見せていなかった感はあります。
血統としては父・キングカメハメハでは母がアドマイヤグルーヴということで日本競馬ファンとしては非常に嬉しい血統ですね。母父もサンデーサイレンスなので平成日本競馬の結晶とも言える血統かもしれませんね。ただサンデーサイレンスの血が入っているので、繁殖牝馬の質としては輸入系の外国牝馬が多いらしいですね。
ただこのドゥラメンテ産駒は馬産地で非常に評価が高い様子で、まだ初年度産駒がデビューしていないのにも関わらず、400万の種付け料が600万に値上げされています。種付け頭数も250頭以上となっているので関係者の期待や評価が高いのがよくわかりますね。
父のキングカメハメハ、母父のサンデーサイレンス、母のアドマイヤグルーヴ、そしてドゥラメンテも1800~2400mあたりを得意としていた印象なので、ドゥラメンテ産駒もクラシック戦線で活躍してくれる可能性が高いですね。
現役時代は新馬勝ちからいきなりG1・朝日杯フューチュリティステークスを制しました。エアスピネルを豪快に差し切ったレースは個人的にも記憶に残っていますね。
血統としてはやはりエピファネイアの半弟、そしてサートゥルナーリアの半兄というところが評価出来ますね。つまり母・シーザリオというところが強調できると思われます。
関係者の期待が伺えるのはその種付け料ですね。競走馬としては2歳G1を1勝しただけなのにも関わらず、種付け料は300万とまずまず高額です。半兄・エピファネイアも人気ですし、かなり強気な価格設定ですね。
他にもラブリーデイあたりも期待される種牡馬かもしれませんが、やはり上に挙げた3頭がキングカメハメハ系後継種牡馬としては期待されていそうな気がしますね。
現役馬の期待のディープインパクト産駒は?
最後に今も現役で活躍しているキングカメハメハ産駒についてですね。
やはりなんと言っても日本ダービーと天皇賞(秋)を制しているレイデオロですね。
全弟のレイエンダも重賞を制している様に血統的にもロベルトを持っていたり、ミスプロのクロスがあったり、牝系にディープインパクトと同じ血を持っていたりとなかなか面白い血統だなと感じますね。
ディープインパクト以外のサンデー系の牝馬との相性も良さそうですし、かなり期待できそうだと思います。
他にはエアスピネル・エアウインザーの兄弟は注目ですね。
この兄弟の母・エアメサイア、そして祖母のエアテジャヴーと日本競馬でも活躍しています。またそれぞれノーザンテースト・サンデーサイレンスとその時のリーディングサイアーと付けられているのも日本競馬の歴史を感じますね。
エアスピネル・エアウインザーどちらもまだG1勝ちがないので種牡馬になれるかもわかりませんが、血統背景的には面白そうだなと感じますね。
キングカメハメハの後継種牡馬争いはハイレベル!
キングカメハメハは幅広いカテゴリーで活躍馬を出した種牡馬なので、それぞれの距離や適性で後継種牡馬が活躍馬を送り出せばもしかするとキングカメハメハ系で日本競馬が席巻されてしまうかもしれません。
現在のところではマイルではロードカナロア、クラシックではルーラーシップが活躍しています。
ただこれからダート路線でホッコータルマエ、クラシック路線でもドゥラメンテやレイデオロあたりが活躍する可能性や期待が高まっています。
皆さんもキングカメハメハの後継種牡馬争いに注目してみてください。
ディープインパクト版も書いているので良かったら読んでみてくださいね。
この記事は2019年8月17日時点の情報となっています。
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