TCLの4K液晶テレビ『Q815』シリーズ!
TCLの4K液晶テレビ『Q815』シリーズが発表されました。
今日はTCLの2020年フラッグシップモデルとなる『Q815』シリーズの性能や特徴を色々と調べてみました。
『TCL』ってどんなメーカー?
まずは『TCL』というメーカーについて紹介していきます。
『TCL』は中国の家電メーカーですね。
2015年から日本法人『株式会社TCL JAPAN ELECTRONICS』を設立して、現在はスマートフォンやテレビを中心に販売を行っています。
日本ではまだまだ知名度は低い企業ですが、世界160か国以上で事業を展開しているかなり有名な大企業で2019年度のテレビ販売は世界第2位になる実績を誇っています。
2019年には日本のテレビ市場に本格参入すると表明しており、日本国内での販売体制なども強化するとしています。自社で管理するコールセンターを2020年内に新設、商品のアフターサービスを強化。営業人員も18年に前年比約4倍に増やし、これまで取引のなかった家電量販店などで製品を提供できるようにしていくという計画も発表しています。
大手家電量販店でもTCLのテレビを展示するところも出てきていますので、これから徐々に日本市場でも存在感が増していくのは間違いなさそうですね。
馬山としてはハイセンスとともに今後3~5年の間にTCLのテレビが日本市場でもある程度シェアを伸ばしていく可能性はかなり高いんじゃないかと考えています。国内メーカーのソニーやパナソニックとしては強力なライバルになるかもしれませんね。
ただ東芝のテレビ部門を買収してその技術と知名度を武器に日本市場に食い込んできているのに対して、TCLは海外メーカーのイメージが強過ぎるため、国内メーカーが強いテレビ市場でどこまで戦えるか、受け入れられるかはまだまだ未知数です。また操作性や細かな部分の使い勝手がやはり国内メーカーは優れているところが多いので、目立たない部分も進化することが必要かもしれません。
いずれにしても日本市場で成功するためには、発売する商品にかなりのインパクトが求められることは間違いないですし、そういう意味でもTCLがどんな製品を日本で販売していくのか注目ですね。
TCLの2020年発売モデルは?
TCLは2020年11月20日から3つのモデルを発売開始することを発表しました。
最上位モデルとして発表されたのが、今回紹介する『Q815』シリーズ。
こちらはTCLが採用している量子ドットLED技術『QLED』が搭載されているモデルですね。
続いては『C815』シリーズ。
こちらも量子ドットLED技術『QLED』が搭載されているモデルです。
『Q815』との大きな違いは4Kチューナーが非搭載な点とフロントサウンドバー・サブウーファーが搭載されている点です。
65V型のみ倍速パネル搭載というのも大きな特徴ですね。
一番廉価モデルとなるのは『P815』シリーズ。
4Kチューナーが搭載されていて、2020年8月に発売された『P715シリーズ』の4Kチューナー搭載の後継機とも言えそうです。
2021年発売の4K液晶モデルについても記事にしていますので良かったら見てください。
TCL『Q815』シリーズの良いところ!
TCL『Q815』シリーズの良いところを以下にまとめてみました。
量子ドットLEDと呼ばれる『QLED』という技術を搭載。
量子ドットフィルムを採用することで、青色LEDライトをナノメートルサイズの粒子に吸収して波長の違う光へ変更する仕組みのため、色ロスが少なく鮮明な色彩を映し出せます。
つまりTCL『Q815』シリーズは、色域がとても広く、より色鮮やかで高コントラストを実現しているテレビと言えそうです。
色合いの綺麗な鮮やかな画質が好みの方にはおすすめですね。
様々なHDR(ハイ・ダイナミックレンジ)の規格に対応!
HDR(ハイ・ダイナミックレンジ)の規格は『HDR10』・『HLG』・『Dolby vision』の3つの方式に対応しています。
これらの方式に対応していることからも、TCL『Q815』シリーズは輝度の幅も広いことがわかりますね。
バックライトは『ローカルディミング機能』を搭載!
エリアごとににバックライトをコントロールして、細かな部分まで明暗をくっきり分けることで風景の奥行き感や素材の質感までリアルに再現することができます。
このローカルディミングの効果でより豊かなコントラストを実現しています。
『Dolby Atmos』に対応!
様々な便利な機能を搭載!
他にも以下の様な様々な機能が搭載されていて、かなり多機能になっています。
- 『Android TV OS』を搭載。様々な動画配信サービスが利用可能。
-
クロームキャスト機能内蔵。スマートフォンで見ている画像やゲームを簡単に映すことが可能。
-
Google Assistantに対応。リモコンのボタンを押して 話しかけるだけで簡単検索。
ざっと見ただけでもかなり多機能で画質にもかなりこだわりを持って作られている製品だと感じます。HDRも3つの規格に対応するなど、力を入れているのが良くわかります。
音質にも『Dolby Atmos』に対応していることから妥協していないのがわかりますね。
TCL『Q815』シリーズは画質・音質・機能どれを見てもかなりしっかりしたモデルという印象ですね。
TCL『Q815』シリーズの気になるポイント!
馬山がTCL『Q815』シリーズで気になったポイントをいくつか挙げていきたいと思います。
地デジの画質がイマイチ?
上で紹介した『QLED』や『ローカルディミング』、『HDR』の効果もあり、4K画質はかなり綺麗で大手国内メーカーと比べても大きく劣ることはないと感じます。
ただ地上波の画質でいうと、大手国内メーカーのアップコンバート技術と比べるとやや見劣るところがあるかもしれません。
地上波を見るのがメインという人には不向きかもしれません。逆にネット動画などを見るのがメインであれば問題ないですね。
地デジチューナーが2つ!
地デジチューナーの搭載数が2つとなっています。
65V型クラスの4Kテレビでは地デジチューナーが3つ搭載されているモデルが珍しくありません。
地デジの番組を頻繁に録画したい人にはちょっと微妙なポイントかもしれませんね。
倍速パネルではない!
TCL『Q815』シリーズは倍速パネルではありません。
倍速パネルでないと、スポーツや動きの速いシーンなどで残像が生じてしまう可能性があります。
スポーツなどをよく見る方やアクションなどの動きの速いシーンがある映画などを見る際にはちょっと気になるところかもしれませんね。
TCL『Q815』シリーズはおすすめ?
画質面は『QLED』や『HDR』、『ローカルディミング』が搭載されていることもあり、かなり優れていると思います。
音質的にも『Dolby Atmos』に対応しているので、なかなかのレベルだと思います。
ただ地デジのアップコンバート技術や地デジチューナー数など微妙に物足りない部分もあると思います。
さらに倍速パネルではないというのも残念なポイントかもしれませんね。
馬山としてはまだまだTCL『Q815』シリーズはおすすめ出来るテレビとは言えないと感じています。
画質や音質などポテンシャルは良いものがありますが、地デジのアップコンバート技術や地デジチューナー数などはまだ改善の余地はありそうですし、倍速パネルじゃない点もちょっと物足りませんね。
逆に今のお値段で倍速パネルを搭載してくるとかなりコスパが良いテレビに仕上がってくると感じています。
ちなみにお値段は発表時点では、65V型が150000円、55V型が120000円とされています。
前モデルとなる65X10が2020年11月末で約117000円程なので、価格が落ち着くと12~13万程になるかもしれません。
同じ中国メーカーで最近日本でも認知度や人気を高めているハイセンスの倍速パネル搭載の液晶テレビ『65U8F』が2020年11月末で140000円程、倍速パネル非搭載の液晶テレビ『65U7F』が100000円程の価格となっているので、この辺りがライバルになってくるかもしれません。
とは言え現状では倍速パネル搭載であれば『U8F』シリーズ、非搭載であれば価格がより安い『U7F』シリーズの方がおすすめになりそうです。
ただ『Q815』シリーズと同時に発売となっている『C815』シリーズの65V型のみ倍速パネルを搭載しているモデルになっています。
発売時点の価格も120000円程となっていて、かなりコスパも良さそうです。
4Kチューナー非搭載にはなりますが、気にしない方には良い選択肢になりそうですね。
TCLの4K液晶テレビに注目!
今日はTCLの2020年フラッグシップモデルとなる『Q815』シリーズの性能や特徴を色々と調べてみました。
ただまだ日本市場に参入して2年目の企業なので、これからまだまだ改善する余地を残している企業だとも思います。
テレビ世界シェア2位の企業なので、間違いなく技術力は高いものを持っているはずです。
そういう意味ではこれからに期待できる企業だと思いますので、皆さんもTCLの液晶テレビに今後も期待してくださいね。
この記事は2020年11月27日に書かれた記事です。
コメント