チョークの粉は害になる?食べると声が変わるって本当?

雑学・トリビア
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チョークの粉は害になる?

 

多くの小中学校や高校で使われている黒板とチョーク。

ですがチョークの粉ってけっこう気になるって方いると思います。

 

今日はチョークの粉は害になるのか?について調べてみようと思います。

 

チョークの粉は肺に悪影響を及ぼすかも?

馬山の娘は小学生なんですが、小学校では黒板とチョークを使って授業をやっています。

馬山が子供時代も黒板とチョークを使っていましたが、チョークの粉ってけっこう飛んだりして嫌がる子とかも多いと思います。

 

そこでチョークの粉って害はないの?という疑問が出てきました。

お子さまがチョークの粉を吸い込んでしまうとちょっと心配という方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

チョークは『炭酸カルシウム』で出来ています。

『炭酸カルシウム』は毒性がないことや水に溶けやすいことから粉を吸い込んでも特に身体に害があるということはありません。つまり害はないです。

これは当然と言えば当然ですね。子供が勉強するのに使うチョークの粉が害になっていたら大変ですしね。

 

ただしチョークの中には『炭酸カルシウム』ではなく、『石膏(硫酸カルシウム)』で出来ているチョークがあります。

『石膏(硫酸カルシウム)』も特に毒性はありませんが、『炭酸カルシウム』と違って水に溶けにくいという特性があります。

なので長期間に渡って粉を吸い続けると塵肺になり、肺の病気を引き起こす可能性があると言われているようです。

長期間といってもどれくらいの期間なのかや吸い込んではいけない粉の量はどれくらいなのかが決まっているわけではないので判断には難しいところではありますが、『石膏(硫酸カルシウム)』で出来ているチョークの粉には注意した方が良いかもしれませんね。

 

チョークを食べると声が変わる?

 

続いてチョークを食べると声が変わるのかという疑問について書いてみたいと思います。

 

有名な童話ですが『狼と7匹の子やぎ』というお話があります。おそらく子供時代に1度は絵本や紙芝居等で見たことのある方が多いと思われるとても有名な童話ですね。

 

お母さんやぎが留守中に狼が子やぎ達を騙して家の中に侵入して、子やぎ達を丸飲みにしてしまうが、唯一助かった子やぎとお母さんやぎが狼のお腹から子やぎ達を助け出して、狼を懲らしめるという内容になっています。

 

童話『狼と7匹の子やぎ』の中で、狼は家の中に閉じ籠った子やぎに家の鍵を開けさせるために色々な手段を使ってお母さんやぎの真似をします。

その中の1つに狼はガラガラ声をお母さんやぎの声に近づけようとしてチョークを食べるという描写があります。

 

一般的にチョークと言えば黒板に文字を書くために使うものという認識だと思います。

声を変えるための道具という認識や食べられるものという認識はないですよね。

 

本当にチョークを食べると声は変わるのか、そしてそもそもチョークは食べても大丈夫なのかなど疑問を1つ1つ調べてみました。

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チョークは食べても大丈夫?

 

まず最初にチョークは食べても大丈夫なのかということについて調べてみました。

 

現在使われているチョークは大きく分けて2種類あります。

  • 石膏チョーク。(硫酸カルシウム)
  • 炭酸カルシウムチョーク。

という2つに分けられるようです。

 

どちらも普通に学校等で使われているチョークで一般的なチョークと言えます。

それぞれ石膏(硫酸カルシウム)・炭酸カルシウムという成分でできているチョークになります。

 

石膏(硫酸カルシウム)・・・人間の身体に対して毒性等はなく、豆腐の凝固剤やビールの醸造水の硬水化剤等の食用としても用いられるモノなので、特に食べても問題はないとされています。また歯科での歯形採取等にも使われることからも人体に影響がないことがわかります。
炭酸カルシウム・・・卵の殻や貝殻にも含まれる成分で、食品添加物としても多くの食品に使われています。その用途は栄養強化・膨張剤・着色料等多岐に渡っています。また研磨剤として歯磨き粉やベビーパウダーや入浴剤等の化粧品関係にも使われることがあります。したがって特に食べても問題はないとされています。

 

ということで、現在流通しているチョークの成分は食べても問題はない成分でできていると言えそうです。なのでチョークを食べたとしても特に体に害はないと思われます。

 

ただ上の方にも書いている通り、『石膏(硫酸カルシウム)』には毒性はありませんが水に溶けにくいという特性があります。大量のチョークを食べると長期間身体の中に『石膏(硫酸カルシウム)』が残ることになる可能性があるので注意が必要です。

基本的にチョークは食品として作られているわけではないので自分から積極的に食べるのはおすすめできませんし、それによって健康被害が出ても馬山は責任はとれないのでご了承ください。

 

ちなみにYouTube等でチョークを食べる動画はいくつか投稿されていますが、チョークの味は粉っぽくてとても不味いとされています。

チョークを食べると声が変わる?

 

それでは最後に本当にチョークを食べると声が変わるのかというところを調べてみたいと思います。

 

結果から言ってしまうとチョークを食べると声が変わるということはありません。

ではなぜ童話『狼と7匹の子やぎ』ではチョークを食べると声が変わるというお話になっているのかを調べてみました。

 

調べた結果、チョークを食べると声が変わるというのには2つの説があるということがわかりました。

 

まず1つ目は英語を誤訳したことが原因という説です。

 

黒板等に文字を書くチョークのスペルは『chalk』です。

それに対してスペルは異なりますが『choke』で同じくチョークと発音する言葉があります。

『choke』は『管などをふさぐ、詰まらす、…をせき止める、ぎっしり詰める、…をいっぱいにする』といった意味があります。『チョークスリーパー』というプロレスの技がありますが、『チョーク』(首・頚部)を腕で締め付ける技ですね。

つまり狼は喉を詰まらせた様な状態で声を変えたが、日本語に訳す時に『choke』と『chalk』を間違えて訳してしまったというのがこの説になります。

 

ただ狼はお母さんやぎの声を真似るため(高くするため)にチョークを食べたので、喉を詰まらせた様な声にしても話の流れと合わない気がしますし、誤訳であれば誤訳と判明した時点で正しい訳に修正してその後の本は作ると思われます。

しかもこの童話『狼と7匹の子やぎ』は、元々ドイツの童話(グリム童話)なので、英語の誤訳というには理由だと違和感を感じます。

 

そこで2つ目の説になります。

まず元々のグリム童話を訳した文は以下のようになっていました。

そこで、おおかみは、荒物屋の店へ出かけて、大きな白ぼくを一本買って来て、それをたべて、声をよくしました。

 

白墨はチョークのことになりますが、その成分は上でも書いたように『炭酸カルシウム』や『石膏(硫酸カルシウム)』になります。

 

もちろん『炭酸カルシウム』や『石膏(硫酸カルシウム)』に声を変えるという効果はありません。

 

ただグリム童話が書かれた時代のドイツでは、この『炭酸カルシウム』が喉の薬として利用されていたと言われていて、そういったところから狼のガラガラ声を良くするという意味合いでこのエピソードが考えられた可能性もありそうですね。

 

どちらの説が正しいかはわかりませんが、馬山的にはこの2つ目の説が正しい見解なんじゃないかなと考えています。

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チョーク粉は害には注意!

 

今日はチョークの粉は害になるのか?について調べてみました。

 

チョークの粉は基本的には害にはならないですが、石膏(硫酸カルシウム)で作られているチョークの場合は成分が肺に蓄積されると肺に異常を引き起こす可能性も考えられるので注意が必要だと思います。

 

また童話『狼と7匹の子やぎ』に出てくる様なチョークを食べると声が変わるという現象も不可能であるということがわかりました。

 

この記事は2020年2月19日時点の情報となっています。

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