JRAの2021年新人女性ジョッキー・『永島まなみ騎手』・『古川奈穂騎手』!
日本の競馬界で女性騎手と言えば藤田菜七子騎手が有名ですが、2021年は2人の女性騎手がデビューする予定になっています。
今日は2021年にデビューする女性騎手である『永島まなみ騎手』・『古川奈穂騎手』についてお話していこうと思います。
JRA所属の女性騎手!
2021年2月時点では、JRAに所属している女性騎手は『藤田菜七子騎手』の1人のみです。
藤田菜七子騎手は、2016年に騎手としてデビューして2021年で6年目になります。現在までJRAにおける女性騎手記録を塗り替え続けています。
2019年2月には女性騎手として初めてG1に騎乗。(フェブラリーSでコパノキッキングに騎乗し5着)。
さらに2019年10月には東京盃(JpnⅡ)に勝利し、JRA所属の女性騎手として初めて交流重賞を制覇。(コパノキッキング騎乗)
2019年12月にはカペラS(G3)を勝利し、女性騎手として初めてJRA重賞を制覇。(コパノキッキング騎乗)
このまま活躍していけば、史上初の日本での女性騎手のG1制覇は夢ではないくらいの活躍をしていますね。
そして2021年3月には待望の女性騎手がなんと2人もデビュー予定となっています。
つまり2021年3月からは女性騎手が3人になるということになります。
新人女性騎手は藤田菜七子騎手以来5年ぶり、2名の新人女性騎手は栗東所属となるので、栗東では2010年2月に引退した西原玲奈騎手以来11年ぶりの女性騎手ということになります。
ここからは2021年3月デビュー予定の女性騎2人について、詳しく書いていきたいと思います。
ちなみに馬山は2019年に書いた女性騎手の記事に『永島まなみ騎手』・『古川奈穂騎手』を未来の女性騎手として書いたことがあります。その2人が無事に騎手デビューするというのは、なんだかちょっとうれしいですね。
1人目・永島まなみ騎手!
1人目は永島まなみ騎手です。
永島まなみ騎手は18歳での騎手デビューとなります。
永島まなみ騎手のお父さんは、地方競馬通算2000勝を達成している名騎手・永島太郎さんです。
永島太郎さんは園田競馬で長年活躍し、一時期はJRAでもお馴染みの岩田康誠騎手や小牧太騎手とも同時期に活躍、その実力は2名にも負けないレベルでした。
そんな名騎手・永島太郎さんの次女が永島まなみ騎手です。
つまり幼い頃から競馬に接している競馬エリートと言っても良いかもしれません。
永島まなみ騎手は栗東・高橋康之厩舎所属となっています。
競馬学校や実際の競馬場で行われた模擬レースでも複数回勝利しているので、騎乗技術なども高くて期待できそうです。
ただ模擬レースの映像を見る限り、うまく騎乗した時とそうでないときの差がかなり大きく見えたのでそのあたりの安定感は課題かもしれませんね。
ただやはり名騎手・永島太郎さんの娘ということで、騎乗スタイルが良くて女性特有の柔軟性のあるフォームが特徴的で騎乗センスは非常に高そうとの声もありますし、先輩・藤田菜七子騎手を超える活躍を期待したいですね。
2人目・古川奈穂騎手!
2人目は古川奈穂騎手です。
古川奈穂騎手は20歳での騎手デビューとなります。
古川奈穂騎手は競馬とは関係ない家庭で育ち、一般の高校に進学しましたが、藤田菜七子騎手の活躍や有馬記念でのゴールドシップの強さに魅了され、高校を中退して競馬学校に入学しました。
さらに怪我の影響で1年卒業が遅れてしまいましたが、2021年3月に騎手としてデビュー予定となっています。
ちなみに古川奈穂騎手の親は医師という情報もありますし、競馬の関係ない環境で高校を中退してまで騎手を目指したという背景からもなかなかの意思の強さや根性を感じますね。
古川奈穂騎手は栗東・矢作芳人厩舎所属になります。
矢作芳人厩舎は2020年に年間53勝を挙げて3度目のリーディングトレーナーを獲得。最多勝利調教師・最多賞金獲得調教師・優秀技術調教師の三部門を獲得したJRA屈指のトップ厩舎です。
所属している馬の質も超一流で、3冠馬・コントレイルやステイフーリッシュ、ラヴズオンリーユーなどのG1で好走経験がたくさんある馬多くいます。
厩舎実習では、安田記念・フェブラリーSを勝利したモズアスコットや2019年の宝塚記念・有馬記念を制したリスグラシューにも跨るなど名馬の背中を体感しています。
古川奈穂騎手自体の実力も競馬学校や実際の競馬場で行われた模擬レースでも複数回勝利しているので、騎乗技術なども高くて期待できそうです。
名門・矢作芳人厩舎という看板が、逆にプレッシャーにさえならなければ、女性騎手初となる新人賞はもちろん、早めに重賞制覇も狙える可能性は十分ありそうですね。
すでにアスリートが多く所属する事務所にも所属していることからも人気になるのは間違いなさそうですし、活躍次第では雑誌やメディアでも多く取り上げられる可能性は高いと思いますし、注目です。
2人の女性騎手は活躍できる?
古川奈穂20歳、永島まなみ18歳が藤田菜七子以来の女性騎手デビュー “負傷で留年”にも負けない根性と“父の夢”(島田明宏)#競馬 #keiba #古川奈穂 #永島まなみ #藤田菜七子 https://t.co/pA3g16OAKA
— Number編集部 (@numberweb) March 4, 2021
ここからは2021年3月デビュー予定の2人の女性騎手である『永島まなみ騎手』・『古川奈穂騎手』は活躍できるのかを考えてみました。
リアルに考えると活躍するのはかなり難しいとは思います。
ただ藤田菜七子騎手が活躍した結果、2019年3月から女性騎手は一般競走に限り、永久的に2キロ減の恩恵が与えられるという措置がなされています。
デビューして50勝以下は4キロ減、51勝から100勝は3キロ減、そして101勝以上しても一般競走に限り、永久的に2キロ減というのはかなり女性騎手にとってアドバンテージになると思いますし、それなりの実力を示すことで、この減量の恩恵で騎乗の依頼が増えることや結果が良くなることが考えられますね。
もちろん男性と一緒に戦う舞台なので、困難は多いですが藤田菜七子騎手に続いて活躍できる可能性はあると思います。
個人的には名門・矢作芳人厩舎というバックアップがある古川奈穂騎手に注目したいと思っています。
矢作芳人厩舎には坂井瑠星騎手が所属していますが、しっかりと所属馬に騎乗させてもらっていて結果も残していますし、有望若手騎手の1人として活躍しています。
おそらく矢作芳人厩舎は騎手を育てるというところも意識しているんだと思います。
古川奈穂騎手も普段の調教などからしっかりとしたパフォーマンスを見せていれば、チャンスは結構与えてもらえると思いますし、期待したいですね。
女性騎手の今後は?
2021年3月に『永島まなみ騎手』・『古川奈穂騎手』がデビューすることで、JRAの女性騎手は3人になります。
さらに現在競馬学校には多くの女性騎手候補性が騎手を目指して日々努力しています。
2022年3月に1名。2023年3月にはなんと3名の女性騎手が誕生する可能性もあります。
もちろん騎手になることは簡単ではないので、全員がデビューできるわけではありませんがとても楽しみですね。
また海外(フランス)の女性騎手であるM・ミシェル騎手もJRA所属の騎手を目指しているという情報もあります。
すでに2019年には短期免許で日本での騎乗・勝利経験もあるので、実現するとますます盛り上がりそうですね。
地方競馬では少しずつですが女性騎手が増えてきています。
厳しい世界ではありますが、女性騎手が増えてくると競馬の楽しみや魅力がまた1つ増えそうですね。
永島まなみ騎手・古川奈穂騎手に注目!
今日は2021年にデビューする女性騎手である『永島まなみ騎手』・『古川奈穂騎手』についてお話してみました。
今回紹介した2名はもちろんですが、藤田菜七子騎手が活躍したことで、女性騎手が増える兆しがかなり出てきている気がします。
藤田菜七子騎手に続けるくらいの活躍をできる騎手が出てくれば、ますます女性騎手が増える可能性は上がってくると思います。
そういう意味では、『永島まなみ騎手』・『古川奈穂騎手』がどのくらい活躍できるかが、今後の女性騎手の立ち位置を左右する可能性もあります。
女性騎手の活躍があると、新たな競馬ファンが増えるかもしれませんし、盛り上がることは間違いないと思います。
馬山は根っからの競馬ファンなので、競馬がより盛り上がることを期待しています。それには女性騎手の活躍というのも重要になってくると思いますので応援したいと考えています。
皆さんも是非『永島まなみ騎手』・『古川奈穂騎手』という2人の騎手に注目してみてくださいね。
この記事は2021年3月6日時点の情報となっています。
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